はじめに
全国生涯学習まちづくり協会はNPOとしてスタートして2020年で20年。研究会として30周年を迎えました。当協会の前身・全国生涯学習まちづくり研究会は平成元年当時、生涯学習とまちづくりを研究し、推進するという目的で、文部省社会教育官室を中心に非公式にスタートした研究グループでした。
文部省主催、全国生涯学習フェスティバルのなかで「全国生涯学習まちづくりサミット」を運営した担当の福留強社会教育官以下、約40名のボランティアで組織した集団として名乗りを上げ、まちづくりと生涯学習の推進に関する研究と実践を通じて、自己の生きがいづくりと個性豊かなまちづくりに寄与することを目指し研究と実践を続けています。
主な研究・実践としまして、全国大会をはじめ各県主催の生涯学習フェスティバルへの参画、協力、さらには市町村事業の実施まで幅広く参画しました。それらの事業は、自治体中心の事業でしたが、各地のまちづくり研究会が関与した物が大半でした。過去、協会が関与した事業数は全都道府県にまたがり、延べ700回以上に及んでいます。
これらの事業の多くは、国・文部省及び県自治体の事業と連動しており、民間団体として生涯学習を推進して歴史を重ねてまいりました。
当協会・研究会から発展した例として、全国生涯学習市町村協議会(市町村長全国組織)や、日韓生涯学習まちづくり交流会の実施(韓国に日本の方式が定着)、子ほめ条例のまち、平成子どもふるさと検地、子どもおもてなしカレッジ、創年運動、地域アニメーター、まちづくりコーディネーター、旅のもてなしプロデューサーなど独自に広げ、全国各地に定着したものも数多くみられます。 ※創年運動、地域アニメーターは商標登録されています。
これらの事業は、今あらためて地方創生に最も接近する事業として見直されつつあります。また、創年は高齢化の課題に対応する物として、いくつかの自治体の中心事業に成長しました。
また、子ほめ運動、子どもおもてなしカレッジなどの青少年の事業はいじめ問題や社会体験、多様な生活体験などの分野で効果的な事業として認められ、実施する自治体も増えました。
2017年5月の理事会で永年に渡り理事長を務めた福留強理事長の辞任を受け、新理事長に大田順子、副理事長に佐藤良子、鮫島真弓が就任し発足以来、初めての女性トリオ体制となり現在に至っています。
2020年に拠点を横須賀市汐入駅そば(横須賀市本町3-11-12)に移し、 1,オーラルフレイル 2.いじめストップ 3,ワークショップ の3本柱を基本方針とし、活動を続けています。
NPO法人全国生涯学習まちづくり協会は、全国に「生涯学習・まちづくり」を標榜する団体としては、最初で唯一の団体と言われています。